月が綺麗ですね
「どうしてって、風花が心配で迎えに来たに決まってるだろう」
言いながら助手席のドアを開けてくれる。
「ありがとうございます。でも...」
「いいから早く乗れ。道が混みだす前にオフィスに着かないと面倒だ。渋滞に巻き込まれたら間違いなく遅刻だ」
「は、はい」
促されて私が座ると、彼はパタンとドアを閉めてくれる。
私の家からオフィスまでは片道40分位かかる。徹さんは『車の運転が好きだし、40分なんてあっという間だ』と言ってくれるけど、往復ともなればかなり疲れると思う。
「座ってハンドルを動かしているだけだぞ、疲れるわけがない」
私の心配を笑顔で一蹴する。
言いながら助手席のドアを開けてくれる。
「ありがとうございます。でも...」
「いいから早く乗れ。道が混みだす前にオフィスに着かないと面倒だ。渋滞に巻き込まれたら間違いなく遅刻だ」
「は、はい」
促されて私が座ると、彼はパタンとドアを閉めてくれる。
私の家からオフィスまでは片道40分位かかる。徹さんは『車の運転が好きだし、40分なんてあっという間だ』と言ってくれるけど、往復ともなればかなり疲れると思う。
「座ってハンドルを動かしているだけだぞ、疲れるわけがない」
私の心配を笑顔で一蹴する。