月が綺麗ですね
「──いってらっしゃいませ」
私は動き出す車に頭を下げると、飯塚さんが窓を開け「よろしくね」と笑顔を向けてきた。
「はい」
二人を見送ると、社屋へと戻る。
今日二人は千葉のリゾートホテルへと向かった。そのホテルの制服を一手に手掛けることになり、事前のインスペクションを兼ねた会食をする予定。
この時期の千葉は菜の花が満開だろうなぁ。
ちょっとした観光だよね。しかも運転手さん付きの。
...仕事とは言え羨ましい。
こんどの休日、千葉に徹さんに連れて行ってもらおうかな?
そんなことを考えながら、エレベーターを待っていると。
「風花!」
んっ?
声に振り向くと、同期の”いがちゃん”こと五十嵐 香奈子だ。
同期だけれど彼女は中途入社で歳は私より1歳年上だった。
私は動き出す車に頭を下げると、飯塚さんが窓を開け「よろしくね」と笑顔を向けてきた。
「はい」
二人を見送ると、社屋へと戻る。
今日二人は千葉のリゾートホテルへと向かった。そのホテルの制服を一手に手掛けることになり、事前のインスペクションを兼ねた会食をする予定。
この時期の千葉は菜の花が満開だろうなぁ。
ちょっとした観光だよね。しかも運転手さん付きの。
...仕事とは言え羨ましい。
こんどの休日、千葉に徹さんに連れて行ってもらおうかな?
そんなことを考えながら、エレベーターを待っていると。
「風花!」
んっ?
声に振り向くと、同期の”いがちゃん”こと五十嵐 香奈子だ。
同期だけれど彼女は中途入社で歳は私より1歳年上だった。