月が綺麗ですね
驚いたように弘くんは徹さんと私の会話を見守っている。
「話?一体何の...ですか?」
「どうして突然、姿を消した?」
「...自分の胸に...聞いてみればいいじゃないですか」
私は意地悪だ。だって徹さんは自分の言ったことを憶えているはずないのに。
無意識で言ったのに。
「俺が何かしたのか?お前を傷つけるようなことをしたのか?」
乱れる胸の音。
しました。間違いなくあなたは私を傷つけました。
胸の前でキュッと拳をつくると、私は意を決して彼を見据える。
「カナさんて...。カナさんて誰ですか?昔の...昔の彼女とかですか?」
お願い元カノだと言って。そうすれば、私たちは元に戻れる。
私、『嫉妬してました』って謝ればすむことだもの。
「カナ?」
お願い、元カノだと言って。
「...俺の妹だ」
「話?一体何の...ですか?」
「どうして突然、姿を消した?」
「...自分の胸に...聞いてみればいいじゃないですか」
私は意地悪だ。だって徹さんは自分の言ったことを憶えているはずないのに。
無意識で言ったのに。
「俺が何かしたのか?お前を傷つけるようなことをしたのか?」
乱れる胸の音。
しました。間違いなくあなたは私を傷つけました。
胸の前でキュッと拳をつくると、私は意を決して彼を見据える。
「カナさんて...。カナさんて誰ですか?昔の...昔の彼女とかですか?」
お願い元カノだと言って。そうすれば、私たちは元に戻れる。
私、『嫉妬してました』って謝ればすむことだもの。
「カナ?」
お願い、元カノだと言って。
「...俺の妹だ」