いつかきっと、この想いが届くまで。

「だから、予約しとけって言ったじゃん」


スーツの下から覗く黒い腕時計で時刻を確認した玲於が私を睨んだ。


確かに、そろそろタクシーに乗って会場に向かわないと厳しい。


だけど、タクシー予約するのも私。
案内するのも私って、みんな私に頼りすぎ。


隆人さん以外とは同い年だけど、誕生日的に一番遅いのは私で、私が一番年下なんだから…!

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