いつかきっと、この想いが届くまで。
「たまには自分でやってよね」
「は?お前がいつも俺に何してくれてんだよ」
ガシガシとワックスで固めたであろう髪を掻いた。
それもとても、面倒くさそうに。
「何って…。
あんたの大学院の受験手続きだって、試験の日程だって、ノートだって全部、全部私がしてあげたじゃない…!!」
こんなやな奴なのに、鬱陶しいとでも言うように溜息をつかれると、ズキリと胸が傷んでしまうんだろう…
どうして悲しくなっちゃうんだろう…