いつかきっと、この想いが届くまで。

何か話さなきゃって、変な正義感からちらりとその端正な顔を見上げる。

すらっと高い鼻は、日本人離れしてるなぁって、そんな感想を密かに持った時、


「僕はね、蒼空ちゃん」


隆人さんが優しい顔で、私を見下ろした。


合った瞳は、胡桃色に輝く綺麗なそれだった。


ときめくわけではないけれど、惹かれる瞳をしていて、美優が好きになるのもわかるかもって思った。
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