いつかきっと、この想いが届くまで。

「玲於が言ったことを気にする必要ないと思うよ」


隆人さんから発せられた"玲於"という単語に、不必要なことばかりに気を取られていた頭は一瞬で、玲於のことしか考えられなくなった。


そして、さっきの玲於の言葉を思い出して、胸が痛くなる。


自分の存在が彼にとってちっぽけで、情けなくなる。


気にするなと言われて、わかったって気にしなくなれたら、苦労はしないのだ。

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