いつかきっと、この想いが届くまで。
第一章
蒼空と玲於
「こんなもんかな?」
鏡に映るわたしを凝視して、あーでもない、こーでもないと呟いて数時間。
やっと自分の納得のいく髪型になった。
「あ、やばい!」
もうこんな時間…!!
左腕に付けた華奢なデザインの時計が、今の時刻を伝える。
現在、10時50分。
今日は、友達の結婚式。
まだ23歳の私は初めて結婚式に参列する。
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蒼空と玲於