いつかきっと、この想いが届くまで。

私はずっと隣にいたのに。


美優より長くずっと一緒にいたのに。


顔だって一卵性双生児の私たちはそっくりなのに。


玲於は、美優が好きなのだ。



美優は、玲於を選ぶ気はない。


だって、美優は…


「───もう!隆人遅い!」


一瞬、玲於に可愛く手を振って、遅れて出てきた隆人くんと腕を絡めた。
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