シンさんは愛妻家
深夜、彼女の部屋に『巡回』に行くと
やはり熱が上がったようで浅い呼吸を繰り返していた。
彼女に声をかけて起こし、熱を測り、アイスノンを交換する。
解熱剤と冷やしたほうじ茶を飲せ、
着替えさせている間にシーツや、タオルケットを交換し、
洗濯機に放り込んで置く。
彼女は「すみません」と繰り返しながら
また、僕の違うパジャマを着て小さくなっている。
「インフルエンザの治療薬が効いてくると、熱が下がってくるからね。
もう少し、頑張って」
と背中を支えてベッドに戻すと、
「はい」と言いながら、顔しかめてベッドに横になった。
「どこか痛む?」
「…背骨が…苦しくて…」
「…後ろを向いて僕に背中を向けて。
解熱剤が効いてくるまでさすってあげるよ。
飲んだ薬で痛みも楽になってくるはずだから…」
「…でも…」
「今更、迷惑かけてとか恥ずかしいとか言うなよ。
面倒くさい。…早く後ろを向きな。」
と僕が憮然とした顔でベッドの端に座ると、
「…はい。…ありがとうございます…」
と僕に背中を向けたので、布団に手を突っ込み、背中から腰をゆっくりさする。
細いな。
ちゃんと食わせないと…
と思っていると
「オトナになって…こんな事をしてもらうの…初めてです…」と呟く小さな声が聞こえる。
僕は黙って背中を撫で、
解熱剤が効いてきて
彼女が眠ったのを確認してから、自分の部屋に戻った。
やはり熱が上がったようで浅い呼吸を繰り返していた。
彼女に声をかけて起こし、熱を測り、アイスノンを交換する。
解熱剤と冷やしたほうじ茶を飲せ、
着替えさせている間にシーツや、タオルケットを交換し、
洗濯機に放り込んで置く。
彼女は「すみません」と繰り返しながら
また、僕の違うパジャマを着て小さくなっている。
「インフルエンザの治療薬が効いてくると、熱が下がってくるからね。
もう少し、頑張って」
と背中を支えてベッドに戻すと、
「はい」と言いながら、顔しかめてベッドに横になった。
「どこか痛む?」
「…背骨が…苦しくて…」
「…後ろを向いて僕に背中を向けて。
解熱剤が効いてくるまでさすってあげるよ。
飲んだ薬で痛みも楽になってくるはずだから…」
「…でも…」
「今更、迷惑かけてとか恥ずかしいとか言うなよ。
面倒くさい。…早く後ろを向きな。」
と僕が憮然とした顔でベッドの端に座ると、
「…はい。…ありがとうございます…」
と僕に背中を向けたので、布団に手を突っ込み、背中から腰をゆっくりさする。
細いな。
ちゃんと食わせないと…
と思っていると
「オトナになって…こんな事をしてもらうの…初めてです…」と呟く小さな声が聞こえる。
僕は黙って背中を撫で、
解熱剤が効いてきて
彼女が眠ったのを確認してから、自分の部屋に戻った。