シンさんは愛妻家
タビィが遊び疲れて眠ってしまった頃、

食事が出来上がったので、ゆっくり食事をしてから話し合うことにする。

やっぱりイブキは猫舌らしく、湯豆腐に苦戦しながら、美味しい。と顔を赤くして食事をしていた。


僕の前には熱いほうじ茶と
冷ましておいたほうじ茶を彼女の前に置き、

「これからのことなんだけど…
君は猫を拾っちゃったから生活に困ってるって事だよね。
バイトだし、休んだ分のお給料もないんだよね。
オマケに部屋代も払えていなかった…」

「…はい」と俯いて肩を落としている。

「1ヶ月分のバイト代で生活できるの?」

「…足りない時はルミ子さんのお店のキッチンでお酒を作ったり、おつまみを作ったり、お皿洗いをさせてもらったりしています。
今月は猫が来ちゃって世話をしてたら、バイト出来なくて…
猫が慣れたら、ルミ子さんのお店で仕事をします。」

…夜のお仕事をしている
ルミ子さんのお店。

「…それってどんな店?」

「ルミ子さんが雇われママで…女の子が3人と男の人のバーテンさんが1人います。
…私はお酒が苦手で、お店には出ないんですけど…」


…あのアパートに住むルリ子さんが雇われママの店。
あんまり、品が良いとは言えない店だろうか…
と大きなため息が出る。






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