シンさんは愛妻家
2軒目の小料理屋。
ここはみんなの顔なじみ。

「先生、サキちゃん可愛いっすね。お付き合いしたい」と八木が騒ぐ。

「同伴にプレゼント、店に通いつめても営業だって言われるのがオチだよ」と僕が笑うと、

「常盤先生、付き合ってたんじゃないんですか?
サキちゃんに常盤先生って結婚したの?ってきかれましたよ。
常盤先生が好きなのって聞いたら、センセーには関係ないのって言われましたよ」と案外鋭い榊。

「付き合わないよ。面倒だし」と言うと、

「先生、何人と付き合ってるんですか?」と和田が絡んで来る

「誰とも付き合ってないよ。たまに寝る子はいるけど…」

「センセーやっぱモテるなあ…
コンビニの子ってどうなったんですか?」

いや、ここで言うなよ和田。

「あー、あの子よくみると結構美人だよね」

と八木。

…よく見なくていいよ。
おまえは何しにコンビニにいってるんだ?

「そうそう。磨くと光るタイプ。
常盤先生のワケあり。」

「あの子23歳だから…」と僕が呆れた声を出すと、

「センセーやるなあ」

「違うよ。そんなんじゃない」と笑って言いながら


なぜか家にいるんだよな。

と僕はため息をついた。
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