シンさんは愛妻家
土曜日
大家さんに来月末で退去すると挨拶をし、
(もう、年末になるし…)
お世話になった隣の部屋にルミ子さん。という
オネエさんを訪ねる。
午後3時はまだ部屋にいる時間だろう。
イブキはそのルミ子さんと仲良しだから僕の事も知っているだろう。
20歳も歳が離れた男の家にしばらく住むなんて…
なんと言われているのかわからないんだけれど…
まあ、一度会っておいた方がいいだろう。
ピン…ポンとこの部屋のチャイムは途中で途切れるタイプ。
年代モノのアパートなのは確かなようだ。
「ルミ子さん、僕。」
とイブキがキャップを目深に被ったままで、低い声を出すと
「イブキ!?」と扉が大きく開いて大柄な女性が現れる。
僕よりガタイのいいオンナは初めてだ。
こんなオンナがついているなら、安心だったのかもしれない。
「こんにちは。常盤と申します。」
と僕が頭を下げると
スーツを着ている僕をジーっと観察して
「へえ。あんたがイブキを猫と思っているってオトコ?」
まあ、当たりだ。
大家さんに来月末で退去すると挨拶をし、
(もう、年末になるし…)
お世話になった隣の部屋にルミ子さん。という
オネエさんを訪ねる。
午後3時はまだ部屋にいる時間だろう。
イブキはそのルミ子さんと仲良しだから僕の事も知っているだろう。
20歳も歳が離れた男の家にしばらく住むなんて…
なんと言われているのかわからないんだけれど…
まあ、一度会っておいた方がいいだろう。
ピン…ポンとこの部屋のチャイムは途中で途切れるタイプ。
年代モノのアパートなのは確かなようだ。
「ルミ子さん、僕。」
とイブキがキャップを目深に被ったままで、低い声を出すと
「イブキ!?」と扉が大きく開いて大柄な女性が現れる。
僕よりガタイのいいオンナは初めてだ。
こんなオンナがついているなら、安心だったのかもしれない。
「こんにちは。常盤と申します。」
と僕が頭を下げると
スーツを着ている僕をジーっと観察して
「へえ。あんたがイブキを猫と思っているってオトコ?」
まあ、当たりだ。