シンさんは愛妻家
引っ越し準備も順調にすすみ、

もともと、荷物はそう、多くないし…



1月の終わりの週末、

イブキは僕の部屋に引っ越しをすることになり、

冷蔵庫や洗濯機とかの大型の家電は、
僕がキャンプ用品を保管するために借りたトランクルームに詰め込む事にし、

ダンボールに詰めたとりあえず使わないものは
イブキに貸しておいた部屋に運んで、
イブキ本人を僕の部屋に引っ越しさせる事にした。

まあ、ほとんど僕が当直の時以外は僕の部屋で一緒にねていたんだけどね…


引っ越しを終えて、

引っ越し祝いに蕎麦を茹で、天ぷらをあげて、
一緒にたべた。

「タビィと一緒に暮らせるようになるまで、よろしくお願いします。」

とイブキは真面目な顔で挨拶をする。


「じゃあ、まずはベッドに案内しようか？」

「…ベッドの場所は知ってます」

と顔を赤らめ、ツンと横を向くイブキは可愛い。

「そう、…今日は一緒に寝ないの？」

「…一緒に寝ます…」

と俯くイブキに

「…良かった」

とくすんと笑いかけると、

「…シンさんのイジワル」

とますます赤くなった顔で不機嫌な声を出し、蕎麦を勢いよく啜って、むせこんでいた。



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