シンさんは愛妻家
2月20日
多分イブキの誕生日。
スマホの暗証番号だったし…
僕はその日早く仕事を切り上げ、
ケーキを買って
料理を作る事にした。
ちょっとしたサプライズだ。
イブキの好きな唐揚げにフライドポテト。ハッシュドビーフとサーモンのマリネ。サラダにコンソメスープ。
ものすごくおかしな献立の様な気がするけど、とりあえず好きなものを作っておく事にする。
今日くらいは彩りとか、バランスとか考えなくても良いだろう。
僕はイブキの嬉しそうな顔を想像し、
イブキの帰りを待つ。
カチャと玄関のドアが開く音がすると、
一目散にタビィが玄関に迎えに行く。
ただいま、タビィ。
と言う声がして、
「シンさん、早かったんですね」
と言いながら、イブキがやって来て、
「うわぁ、美味しそう!」
と言って、僕に微笑みかける。
「イブキ、誕生日おめでとう」
とパン!とクラッカーを鳴らしながら言うと、
「…」
驚いた顔で僕を見ている。
あれ?
「シンさん…
私…今日は誕生日じゃあありません…」
とすまなそうな顔を僕に向ける。
「…え?
スマホの暗証番号…」
「えっと…ルミ子さんのお誕生日です…」
と我慢出来なくなったようでクスクスと笑いだす。
多分イブキの誕生日。
スマホの暗証番号だったし…
僕はその日早く仕事を切り上げ、
ケーキを買って
料理を作る事にした。
ちょっとしたサプライズだ。
イブキの好きな唐揚げにフライドポテト。ハッシュドビーフとサーモンのマリネ。サラダにコンソメスープ。
ものすごくおかしな献立の様な気がするけど、とりあえず好きなものを作っておく事にする。
今日くらいは彩りとか、バランスとか考えなくても良いだろう。
僕はイブキの嬉しそうな顔を想像し、
イブキの帰りを待つ。
カチャと玄関のドアが開く音がすると、
一目散にタビィが玄関に迎えに行く。
ただいま、タビィ。
と言う声がして、
「シンさん、早かったんですね」
と言いながら、イブキがやって来て、
「うわぁ、美味しそう!」
と言って、僕に微笑みかける。
「イブキ、誕生日おめでとう」
とパン!とクラッカーを鳴らしながら言うと、
「…」
驚いた顔で僕を見ている。
あれ?
「シンさん…
私…今日は誕生日じゃあありません…」
とすまなそうな顔を僕に向ける。
「…え?
スマホの暗証番号…」
「えっと…ルミ子さんのお誕生日です…」
と我慢出来なくなったようでクスクスと笑いだす。