王星×神帝 幻の闇王(仮)1
縁夏side
朝から騒がれるのは、
特に珍しいわけでもないが…
毎回毎回うるさくて仕方ない。
うるさいのは、千と色都でもう間に合ってる。
女の集団から抜け、いつも通り凪と千と
屋上へと向かい寛いでると暫くして
鈴斗と色都が知らない奴を連れて
屋上へとやって来た。
見た感じ、弱そうな奴
それが第一印象だった。
そして、話を聞いてるうちに
何かを隠してるような印象を受けた。
まず、こんな不良校に何でこいつが通ってるのか不思議に思った。
鈴斗達が、
王星に入るように言っても断り…
逃げるように去る姿を見て、
無性に腹が立ち
ほんの少しの悪戯気分で当たっても
少し痛いぐらいだ と思い
千のまだ飲まれていない
炭酸飲料が入ったペットボトルを
そいつに向けて投げると…
そいつは綺麗に避けた。
そして、
そいつは慌てて屋上から姿を消した。
不思議なやつだな…
俺は、きっと新しいおもちゃを
見つけたように笑っていたに違いない。
その証拠に、千と色都が俺を見ては
「縁ちゃんが怖いよ」とか「縁が笑顔」
とかコソコソと二人で話してる。
まぁ、そんな幼稚な馬鹿二人は無視して
これから、さらに楽しくなりそうだな
なんて…俺は、思っていた。
縁夏side 終