王星×神帝 幻の闇王(仮)1
河富 多朱 side
河富 side
目の前で広がる光景に俺は夢だと思いたかった
俺は、今も昔も希沙が好きだ
希沙を守りたかった
幸せにしたかった
小さく可愛い希沙は学年1モテる神月が好きだった
希沙が幸せになれるなら
俺は、希沙に協力した
告白する勇気がなかった
希沙を止める勇気も何も
体格だけ無駄に良いだけの俺は
神月と比べて何も持っちゃいない
あの頃、俺は神月が嫌いだった
少しでも痛い目にあえばいいと思った
沙央の提案に乗っかり、希沙が少しでもそれで満足できるならと思っていた
神月が飛び降りた時俺は自分の過ちに気付いた
俺のやり方は間違っていたと…
もう二度と間違えないと決意したはずなのに結局俺は…