王星×神帝 幻の闇王(仮)1
あの日から、
帝は「愛なんて馬鹿馬鹿しい」
と言うようになった。
そんなある日、
いつものように呼び出された帝。
俺は、そんな帝に
「教室で待ってるから」と言って帝を見送った。
いつまで経っても戻ってこない帝。
それを心配して、俺達は探した。
帝の双子の弟…
皇(スメラギ)と一緒に。
一時間ぐらい探し回り、
帝が呼び出されてから二時間が経とうとしていた。
まだ探してないのは…
生徒の間で、裏校舎と呼ばれてる
今は使われていない旧校舎。
裏と呼ばれているのは…
犯すための場所とされているから。
そんな場所へと、皇と二人で向かうと
倒れてる人…人…人…。
ガタイの良い男二人に、裸の三人の女。
そしてその中に、
壁に寄りかかるようにして座る帝の姿があった。
ただ一点を見つめるだけの…裸の帝。
呆然と立ち尽くす俺を無視して
皇は帝に近付いた。