王星×神帝 幻の闇王(仮)1
それを追うように俺も帝に近付くと
ビクッ と揺れる肩…
そして、
一点だけを見つめていた帝が怯えたように…俺達を見た。
何も写してもいないような目で…。
ふと視界に入った帝の左手首から、
浅く切ってはあるが、
血が流れてるのに俺と皇は気付いた。
「っ…帝…
見つけるの遅くなってごめんな。
取り敢えずこれ着とけ」
と言って自分のブレザーをかけて
皇は床に落ちてる帝の制服を取り、
帝に渡した。
帝は、静かにそれを受け取り着替え始めた。