拘束時間   〜 追憶の絆 〜
『俺が君を守る』
 ーー 2026年 4月11日 ーー

 
 彼女と離れて、もうどれくらいの月日が経つのだろう??

 俺は、この殺風景な広い部屋で独り。必死に記憶を辿りながら彼女の笑顔を思い出して、なんとか生き長らえている。

 天罰が下ったのだろうか.......?
 
 どう抗っても、彼女への想いを断ち切ることが出来ない。

 いつ、夜は明けるのだろう.......?

 白昼は無く、ただひたすらに青くて黒い景色の中に俺の心は置かれて、来る日も来る日も、彼女の眩しい残像に苛まれている。

 ただの一度でも。あの柔らかな肌に、この身を沈ませて彼女の全てを奪い去っていたら今頃、俺達は、どうなっていたのだろう ーー?


 今は、ただひたすらに彼女の熱を感じたい。

 そして、俺の熱を彼女へ注ぎたい。

 
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