真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ～

広務さんは、その広い背中に、悦楽の底に落ちた私の甘い爪あとを残して、堕ちた余韻で震えの治らない身体を持て余しながら必死で縋り付く私に、真心からの言葉を惜しげもなく伝えてくれた。

”愛してる”をくれた広務さんの唇は、浅い呼吸と荒々しい息遣いを繰り返していて、彼が果てる時が近いことを私に教えていた。

「......っ」

彼は堪えるようにグッと息を喉の奥に押し込むと、私を抱きしめる腕に力を込めて、抱え込むようにして激しく前後運動を続ける身体を丸めた。

「あっ......ぁっ！」

すでに堕ちた私の中に、より激しさを増した広務さんの男性性が容赦なく打ち込まれて、私は貪られている実感に甘い悲鳴を高くあげた。

彼と私は今、こんなにも卑猥な姿を見せ合っている。

それなのに、私の頭の中に浮かぶのは清らかで美しい形容詞ばかり.......。

綺麗、柔らかい、優しい、そしてーー愛しい。

「広務さん......っ、愛してる......っ」

素肌に感じる彼の熱い肌と蕩けた内部を抉る激しい前後運動。私は外側も内側も、すっかり濡れた身体で彼へ本心を呟いた。

広務さんは私の気持ちを受け止めると、荒々しい息遣いを聞かせながら私の唇へ頬へ首筋へ耳へ瞼へ......と、視界に入る私の全てへとキスをするように、唇で忙しなく私の肌を啄ばみ続けた。

そして私達の熱い唇が再び重なり、深いキスを交わした時、私は下腹部の中に僅かに動く異質なものを感じた。

すると、広務さんの激しい前後運動は終わり、代わりに綿あめのように甘くて”ふんわり”とした優しい感触が唇に降ってきたーー。

「......こっちおいで」