真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
彼の真心が籠った言霊に、胸が潰れそうなくらい締め付けられて、とても苦しいーー。
広務さんとの関係を断ち切って別の人生を歩む覚悟を決めても、彼への愛情を捨てる場所など到底、見つからない。
私は広務さんへの想いを胸に抱いたまま、ジークの子を産んで母親として生きて行く。
薄く開いた瞼で真っ直ぐ見つめあっていた彼の瞳が朧げに変わる。視界を歪めた涙が零れ落ちないようにと、私は再び目を閉じた。
「本当は、このまま抱いてしまいたいけど......。今日は、どうしても我慢するよ」
熱いキスを賜るものと、無防備に差し出していた唇へ贈られたのは小鳥が啄むような、うぶなキスだった。
彼の全てを受け止めたい気持ちとは裏腹に、ベッドへと進まなかったことに内心安堵している自分がいた。
それは母親としての本能だった。
ジークの子を身ごもった身体で広務さんに抱かれることへの罪悪感とは別次元で、ただ行為自体が、お腹の赤ちゃんの負担になるのではないかと心配だった。
まさか私が、こんな思惑を孕んでいるとは想像もしていない広務さんは優しいキスをくれたあと、ジークの子が宿る私の身体を腕の中に、しっかりと収めた。
「優花、今日すごく疲れてるだろう。 きっと、昨日あんまり眠れなかったんだね。ごめん。俺が不安にさせたせいだね......。もう、これからは優花を不安にしたりしない。、無理やり抱くことは絶対にしないし、独りぼっちになんてしないよ」
広務さんとの関係を断ち切って別の人生を歩む覚悟を決めても、彼への愛情を捨てる場所など到底、見つからない。
私は広務さんへの想いを胸に抱いたまま、ジークの子を産んで母親として生きて行く。
薄く開いた瞼で真っ直ぐ見つめあっていた彼の瞳が朧げに変わる。視界を歪めた涙が零れ落ちないようにと、私は再び目を閉じた。
「本当は、このまま抱いてしまいたいけど......。今日は、どうしても我慢するよ」
熱いキスを賜るものと、無防備に差し出していた唇へ贈られたのは小鳥が啄むような、うぶなキスだった。
彼の全てを受け止めたい気持ちとは裏腹に、ベッドへと進まなかったことに内心安堵している自分がいた。
それは母親としての本能だった。
ジークの子を身ごもった身体で広務さんに抱かれることへの罪悪感とは別次元で、ただ行為自体が、お腹の赤ちゃんの負担になるのではないかと心配だった。
まさか私が、こんな思惑を孕んでいるとは想像もしていない広務さんは優しいキスをくれたあと、ジークの子が宿る私の身体を腕の中に、しっかりと収めた。
「優花、今日すごく疲れてるだろう。 きっと、昨日あんまり眠れなかったんだね。ごめん。俺が不安にさせたせいだね......。もう、これからは優花を不安にしたりしない。、無理やり抱くことは絶対にしないし、独りぼっちになんてしないよ」