真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
「私の、お腹の子の父親は......、ジーク、あなたなの」
「......そういうことなら、話は早い。有無を言わず成瀬と別れて、オレと結婚して欲しい」
時と場所を一切排除した、ジークからの突然のプロポーズーー。
怒涛の展開に心が大きく乱れた。
この日は、ジークからプロポーズを受ける少し前に、広務さんから同棲を提案されていた。
広務さんを愛してる......。
でも、それ以上に。お腹の子の命を大切にしなければいけないと思っていた私は、広務さんに二つ返事が出来なかった。
そういう状態でジークからプロポーズを受けて、私は彼にも言葉を濁した。
「......本気なの? 私とのこと、遊びじゃなかったの......?」
「そういう見方は、しないで欲しい。まだ信じてくれないの? オレは、優花が成瀬と付き合う前から、ずっと......君の事が好きだった」
ジークの切々とした声は二人きりのエントランスに強く響いて、鋭く伸びやかな音域が私の胸の内をまっすぐに突き、キュゥッと鳴かせた。
”君の事が好き”ーー。
私が求めていたものは、こういう事なんじゃないのかな......。
ジークが、はっきりと好きだと言ってくれたことに、私は深い安心感を抱いた。
「......そういうことなら、話は早い。有無を言わず成瀬と別れて、オレと結婚して欲しい」
時と場所を一切排除した、ジークからの突然のプロポーズーー。
怒涛の展開に心が大きく乱れた。
この日は、ジークからプロポーズを受ける少し前に、広務さんから同棲を提案されていた。
広務さんを愛してる......。
でも、それ以上に。お腹の子の命を大切にしなければいけないと思っていた私は、広務さんに二つ返事が出来なかった。
そういう状態でジークからプロポーズを受けて、私は彼にも言葉を濁した。
「......本気なの? 私とのこと、遊びじゃなかったの......?」
「そういう見方は、しないで欲しい。まだ信じてくれないの? オレは、優花が成瀬と付き合う前から、ずっと......君の事が好きだった」
ジークの切々とした声は二人きりのエントランスに強く響いて、鋭く伸びやかな音域が私の胸の内をまっすぐに突き、キュゥッと鳴かせた。
”君の事が好き”ーー。
私が求めていたものは、こういう事なんじゃないのかな......。
ジークが、はっきりと好きだと言ってくれたことに、私は深い安心感を抱いた。