真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
見慣れた光景。都会の主要道路を遊行する外国車のSUV、運転席にはジーク、その傍らで窓の外をぼんやりと眺める私。
広務さんと別れたばかりの私は幾度となく通った、色めき立つ都会の街を注視するような素振りを見せてジークからの干渉を避けていた。
「……ねぇ、何か面白いものでも見つけた?」
いまさら気を使って会話を盛り上げるような関係でもないからこそ、ジークは私の異変に気づいたんだろうか?
「え……、ううん。ぼーっと、してただけ」
そう返すのが精一杯だった。
「そう……?」
含みのある返事。
きっと、ジークは分かってる。私が、こんなに憔悴する出来事といえば、広務さんのこと以外は無いと。
「……言いたいことが、あったら言って。オレは優花に対しては今まで、そうしてきた。言葉だけじゃなくて、行動も。だから、今日だって君と一緒に居るし。……口ばかりで、そばに居ないやつなんかより、オレの方が絶対に優花を幸せにできる」
突如として、確信をついた言葉に胸を一突きされた。
「……」
何も言葉を返せない私をジークは訝しげに横目で見やる。
「食事しながら、ゆっくり話そう」
無言のままの私を乗せて愛車をひた走らせるジーク。幾多のネオンをくぐり抜けて彼が行き着いたのは、人目につかない都会の隠れ家的フレンチレストランだった。
「ここなら、どんな話も打ち明けられるだろう?」
広務さんと別れたばかりの私は幾度となく通った、色めき立つ都会の街を注視するような素振りを見せてジークからの干渉を避けていた。
「……ねぇ、何か面白いものでも見つけた?」
いまさら気を使って会話を盛り上げるような関係でもないからこそ、ジークは私の異変に気づいたんだろうか?
「え……、ううん。ぼーっと、してただけ」
そう返すのが精一杯だった。
「そう……?」
含みのある返事。
きっと、ジークは分かってる。私が、こんなに憔悴する出来事といえば、広務さんのこと以外は無いと。
「……言いたいことが、あったら言って。オレは優花に対しては今まで、そうしてきた。言葉だけじゃなくて、行動も。だから、今日だって君と一緒に居るし。……口ばかりで、そばに居ないやつなんかより、オレの方が絶対に優花を幸せにできる」
突如として、確信をついた言葉に胸を一突きされた。
「……」
何も言葉を返せない私をジークは訝しげに横目で見やる。
「食事しながら、ゆっくり話そう」
無言のままの私を乗せて愛車をひた走らせるジーク。幾多のネオンをくぐり抜けて彼が行き着いたのは、人目につかない都会の隠れ家的フレンチレストランだった。
「ここなら、どんな話も打ち明けられるだろう?」