真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
「どうして?カノジョ寂しがらないの......?」

私って、さすがにここまで性格悪かったっけ?

嫉妬心から、こんなどうしようもない意地悪言うなんて.......。

「彼女は、いないって言ったよ。信じてなかったの?......悲しいな。付き合ってた頃は俺のこと信じてくれてたよね?俺は優花のこと信じてたよ。だから別れを切り出された時、すごく辛かった。でも、やっぱり俺のせいだって理解した。俺が優花に甘えて待たせてばかりいたから。君のこと深く知れば知るほど、独りに出来ないって分かってたのに......」

そして、広務さんは静かにこう言った。

「もしかして、優花がニューヨークに来たのは......」

「え......?」

私の望む答えを彼が言ってくれるんじゃないかと、気持ちが前のめりになったことは確かだった。

そうだよ。私がニューヨークに来たのはジークと結婚するため。それは紛れもない事実。

でもそれは、もう終わったこと。なぜ終わったかというと、ジークが私に嘘をついてたから......。ジークに嘘をつかせたのは、やっぱり私。私が、あまりにも広務さんを追い求め過ぎていたから。

その気持ちは今も変わらないって、気がついてくれたの?

広務さんが言いかけた言葉の続きが聞きたくて、私は押し黙って彼の瞳を見つめた。

彼は確実に届いてる私の視線を浴びながらゆっくりと口を開いた。

「......ごめん。俺喋り過ぎだね」

期待しての大きな空振りだった。

その後も広務さんは決定的な言葉を何一つ残さず、もどかしいドライブを続けた。

「今回の出先には、車で行ってよかったよ。ニューヨークは車庫証明がなくても車を持てるからね。ほんとんど皆、路上駐車。昨日もホテルの近くに車停められて運がよかった。だから今こうして優花とドライブ出来てるわけだし。でも、もうすぐ空港に着いてしまうな.......」

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