真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
初めての夜に合意した私達は、リビングからベッドルームという聖域に移動する。
私の移動手段はーー彼に抱き上げられて。
「重いよ......?」
「これは男の役目だよ。いや、特権だ。好きな女(ひと)を腕に抱いてベッドまで連れていくーー。いいから、優花は、おとなしく俺に大事にされてて.......。大丈夫、軽いから」
甘い言葉と、いとも簡単に私を抱き上げる彼は私に、ますます感涙を蓄積させた。
膝の裏と背中に感じる彼の逞しい腕の感触。
彼がベッドルームへと歩を進める度に、抱き上げられている私の身体は揺れて、ソワソワとした甘い感覚が触れ合っている肌から幾度と無く伝わってきた。
蜂蜜色のベッドサイドライトが灯る彼の寝室。
ふわりと羽が舞い降りるように優しくベッドに寝かされると、そよ風のようにすーっと、彼の長い指先が私の頬を撫でた。
「優花......」
「広務さん......」
ダメだ。
名前を呼んじゃダメだ。
彼が私の名前を呼ぶと、私が彼の名前を呼ぶと、熱情に染まった胸の奥が強く強く絞られる。
これ以上愛しさを生み出したら、堪えている涙が溢れてしまう。
「好きだよ。優花......、愛してる」
広務さんは真上から私を見下ろして、涼やかな瞳を炎のように揺らめかせながら優しく微笑んで愛の言葉をくれた。
優しい微笑み。温かい指先。慈しむように呼ばれる名前。愛の言葉ーー。
頭も心も彼で、いっぱいになった時ーー熱い唇が重なった。
私の移動手段はーー彼に抱き上げられて。
「重いよ......?」
「これは男の役目だよ。いや、特権だ。好きな女(ひと)を腕に抱いてベッドまで連れていくーー。いいから、優花は、おとなしく俺に大事にされてて.......。大丈夫、軽いから」
甘い言葉と、いとも簡単に私を抱き上げる彼は私に、ますます感涙を蓄積させた。
膝の裏と背中に感じる彼の逞しい腕の感触。
彼がベッドルームへと歩を進める度に、抱き上げられている私の身体は揺れて、ソワソワとした甘い感覚が触れ合っている肌から幾度と無く伝わってきた。
蜂蜜色のベッドサイドライトが灯る彼の寝室。
ふわりと羽が舞い降りるように優しくベッドに寝かされると、そよ風のようにすーっと、彼の長い指先が私の頬を撫でた。
「優花......」
「広務さん......」
ダメだ。
名前を呼んじゃダメだ。
彼が私の名前を呼ぶと、私が彼の名前を呼ぶと、熱情に染まった胸の奥が強く強く絞られる。
これ以上愛しさを生み出したら、堪えている涙が溢れてしまう。
「好きだよ。優花......、愛してる」
広務さんは真上から私を見下ろして、涼やかな瞳を炎のように揺らめかせながら優しく微笑んで愛の言葉をくれた。
優しい微笑み。温かい指先。慈しむように呼ばれる名前。愛の言葉ーー。
頭も心も彼で、いっぱいになった時ーー熱い唇が重なった。