真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
突然泣き出した私に、広務さんは戸惑いと不安が重なった表情をしながらも、その温かい指先で私の頬を伝う涙を優しく拭ってくれた。
「ごっ......ごめんっ.......なさい」
私は大切な夜を台無しにした罪悪感と、彼に誤解を与えて不本意にも男性としてのプライドを傷つけてしまったことに、胸が潰れそうなほど苦しくなった。
「謝らないで。優花は何も悪い事してないよ。ごめんね......」
私の涙は自分への拒絶なのだと誤解した彼は傷つきながら、それでも私を安心させようと、もの悲しさを隠した覇気の無い笑顔を浮かべて私を胸にそっと抱き寄せると優しく頭を撫でてくれた。
違うの、広務さん。
私が泣いているのは、あなたの事が好きだから。......それとーー。
「ちがう、のっ......。だいじょ......ぶっ、わたし......っ、ちゃんとっ、できる......っ、からっ......っ」
「俺は、できないよ。聞かせて、ちゃんと話しよう。俺、優花の心を抱かせてもらえないと、身体は抱けないよ」
「......うん......」
私は胸の内にある思いを彼へ打ち明けた。
今の気持ちも、母との悲しい思い出も全て。
この涙の理由を。
「お母さんとの事、俺なんとなく気がついてた......。夏祭りでのデートで優花が熱中症で倒れた時、優花寝言で”お母さん......"って、切ない顔して呟いてた......」
「え......」
動揺を見せる私を彼は庇護するように、胸に強く抱いて話続けた。
「俺は、いなくならないよ。ずっと優花の傍にいて、愛してるって伝え続ける。言葉でも、行動でも、仕草でも、優花が見るもの、触れるもの全部で」
「ごっ......ごめんっ.......なさい」
私は大切な夜を台無しにした罪悪感と、彼に誤解を与えて不本意にも男性としてのプライドを傷つけてしまったことに、胸が潰れそうなほど苦しくなった。
「謝らないで。優花は何も悪い事してないよ。ごめんね......」
私の涙は自分への拒絶なのだと誤解した彼は傷つきながら、それでも私を安心させようと、もの悲しさを隠した覇気の無い笑顔を浮かべて私を胸にそっと抱き寄せると優しく頭を撫でてくれた。
違うの、広務さん。
私が泣いているのは、あなたの事が好きだから。......それとーー。
「ちがう、のっ......。だいじょ......ぶっ、わたし......っ、ちゃんとっ、できる......っ、からっ......っ」
「俺は、できないよ。聞かせて、ちゃんと話しよう。俺、優花の心を抱かせてもらえないと、身体は抱けないよ」
「......うん......」
私は胸の内にある思いを彼へ打ち明けた。
今の気持ちも、母との悲しい思い出も全て。
この涙の理由を。
「お母さんとの事、俺なんとなく気がついてた......。夏祭りでのデートで優花が熱中症で倒れた時、優花寝言で”お母さん......"って、切ない顔して呟いてた......」
「え......」
動揺を見せる私を彼は庇護するように、胸に強く抱いて話続けた。
「俺は、いなくならないよ。ずっと優花の傍にいて、愛してるって伝え続ける。言葉でも、行動でも、仕草でも、優花が見るもの、触れるもの全部で」