真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
”プレミアムフライデー”
その呼び名に相応しく。今日は、広務さんが日本へ帰国する特別な金曜日。
私は今。自分が、お茶汲みOLで心底良かったと思っている。
なぜなら。特段仕事をかかえていない私は、今日は3時に退社できる。
「お先に失礼しますっ!」
上司や先輩方が、プレミアムフライデーとは無関係に3時を過ぎても仕事をしている中で、私は同期の実加と一緒に声を揃えて挨拶をすると、そそくさとオフィスを後にした。
お相手は違えど、私達のアフター3の予定は同じ。
愛する男(ひと)とのデートーー。
「優花ってば、二週間ぶりの彼との再会で、今夜は燃えるんじゃな〜いっ!?」
「実加も、横澤さんが仕事終わるまでの間に、ムダ毛処理して勝負下着に着替えとくんでしょっ!?今夜は、お互い女性ホルモン大放出だねっ!!」
完全に。今夜、抱かれる気満々な私達は、ハイテンションで会社の正面玄関を出ると、それぞれのダーリンを迎えるために大至急家路に着いた。
広務さんを乗せた飛行機が、空港に到着するのは午後6時。
三時間の間に家へ帰って、私も実加と同様にムダ毛の処理をして、この日のために新しく買った勝負下着をつけて、さらにデート用のワンピースに着替えて彼を空港まで迎えに行く。
時計を気にしなければいけないけれど、時計を気にしている時間さえ惜しい。
私は豪速級で、ムダ毛の処理をして着替えると、デート準備の最終工程である、メイクまで辿り着いた。
ーー今、何時?
さっきスマホで時間を確認したら4時40分だったけど......、
5時20分には出なきゃ!
でも、さすがに。メイクまで豪速級にしてはいけない。
入念に。
何しろ二週間ぶりに彼と会うんだから最高に、かわいくしたい。
私は時間を気にしながらも、時間を確認する時間さえ惜しんで、その分丹念にメイクをしていた。
よしっ、後は限定色のリップカラーで仕上げて完成ーー。
ようやくメイクが完成して、鏡に映る自分へOKサインを出したその時、
”ピンポーン”
部屋に、来訪者を告げるチャイムの音が響いた。
その呼び名に相応しく。今日は、広務さんが日本へ帰国する特別な金曜日。
私は今。自分が、お茶汲みOLで心底良かったと思っている。
なぜなら。特段仕事をかかえていない私は、今日は3時に退社できる。
「お先に失礼しますっ!」
上司や先輩方が、プレミアムフライデーとは無関係に3時を過ぎても仕事をしている中で、私は同期の実加と一緒に声を揃えて挨拶をすると、そそくさとオフィスを後にした。
お相手は違えど、私達のアフター3の予定は同じ。
愛する男(ひと)とのデートーー。
「優花ってば、二週間ぶりの彼との再会で、今夜は燃えるんじゃな〜いっ!?」
「実加も、横澤さんが仕事終わるまでの間に、ムダ毛処理して勝負下着に着替えとくんでしょっ!?今夜は、お互い女性ホルモン大放出だねっ!!」
完全に。今夜、抱かれる気満々な私達は、ハイテンションで会社の正面玄関を出ると、それぞれのダーリンを迎えるために大至急家路に着いた。
広務さんを乗せた飛行機が、空港に到着するのは午後6時。
三時間の間に家へ帰って、私も実加と同様にムダ毛の処理をして、この日のために新しく買った勝負下着をつけて、さらにデート用のワンピースに着替えて彼を空港まで迎えに行く。
時計を気にしなければいけないけれど、時計を気にしている時間さえ惜しい。
私は豪速級で、ムダ毛の処理をして着替えると、デート準備の最終工程である、メイクまで辿り着いた。
ーー今、何時?
さっきスマホで時間を確認したら4時40分だったけど......、
5時20分には出なきゃ!
でも、さすがに。メイクまで豪速級にしてはいけない。
入念に。
何しろ二週間ぶりに彼と会うんだから最高に、かわいくしたい。
私は時間を気にしながらも、時間を確認する時間さえ惜しんで、その分丹念にメイクをしていた。
よしっ、後は限定色のリップカラーで仕上げて完成ーー。
ようやくメイクが完成して、鏡に映る自分へOKサインを出したその時、
”ピンポーン”
部屋に、来訪者を告げるチャイムの音が響いた。