真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
”ガチャン”と、ただ玄関の扉を閉めているだけなのに。絵になる立ち姿。
それは彼が、サラサラブロンドヘアーのイケメンアメリカ人男性だから。
「グッドモーニング ジーク!」
今日は私から挨拶をした。
いつもは日本語で「おはよう」というのだけれど、心機一転。昨夜、広務さんからのラブコールで干物女から恋する乙女に生まれ変わった私は、隣部屋の住人ジークに浮かれ調子で拙い英話の挨拶をした。
「Good morning Yuhka! ......って、いつもは日本語で”おはよう”って言ってくれるけど。今日はどうしたの? なんかHigh tensionだし、何か嬉しいことでもあったの?」
ジークは昨日の朝とは代わり映えした私の様子に、興味津々といった感じで近づいてきた。
一歩一歩、彼と私の距離が近づくごとに。ジークことジークフリートの眩いばかりの美貌が黄金のオーラを放って、私のシジミ目に飛び込んでくる。
眩しすぎて、失明寸前の私は目を細めながら思った。
『ジークフリート』.......。
白鳥の湖の主人公。オデット姫の恋人と同じ名前。
もしかして。今私の目の前にいる彼が、そのジークフリート王子本人なんじゃ!? と、思わせるくらいにジークはイケメンだ。
そういえば。私は一時、自分の身も省みずに。このジークのオデット姫になりたいと思ってたなぁ......。
「優花? どうしたの? 随分渋い顔をして......。さっきのHigh tensionはどこに行ったの?」
「えっっ!? あっ、ごめんっ!」
いけない。私ったら、過去は振り返らない主義なのに。
リアル王子に匹敵するイケメンのジークに見惚れて、つい現状を忘れてしまった。
私には今、ちゃんと。広務さんていう好きな男(ひと)がいるんだから。
だから......もう、ジークへの想いは過去だ。
それは彼が、サラサラブロンドヘアーのイケメンアメリカ人男性だから。
「グッドモーニング ジーク!」
今日は私から挨拶をした。
いつもは日本語で「おはよう」というのだけれど、心機一転。昨夜、広務さんからのラブコールで干物女から恋する乙女に生まれ変わった私は、隣部屋の住人ジークに浮かれ調子で拙い英話の挨拶をした。
「Good morning Yuhka! ......って、いつもは日本語で”おはよう”って言ってくれるけど。今日はどうしたの? なんかHigh tensionだし、何か嬉しいことでもあったの?」
ジークは昨日の朝とは代わり映えした私の様子に、興味津々といった感じで近づいてきた。
一歩一歩、彼と私の距離が近づくごとに。ジークことジークフリートの眩いばかりの美貌が黄金のオーラを放って、私のシジミ目に飛び込んでくる。
眩しすぎて、失明寸前の私は目を細めながら思った。
『ジークフリート』.......。
白鳥の湖の主人公。オデット姫の恋人と同じ名前。
もしかして。今私の目の前にいる彼が、そのジークフリート王子本人なんじゃ!? と、思わせるくらいにジークはイケメンだ。
そういえば。私は一時、自分の身も省みずに。このジークのオデット姫になりたいと思ってたなぁ......。
「優花? どうしたの? 随分渋い顔をして......。さっきのHigh tensionはどこに行ったの?」
「えっっ!? あっ、ごめんっ!」
いけない。私ったら、過去は振り返らない主義なのに。
リアル王子に匹敵するイケメンのジークに見惚れて、つい現状を忘れてしまった。
私には今、ちゃんと。広務さんていう好きな男(ひと)がいるんだから。
だから......もう、ジークへの想いは過去だ。