【短編】マイ・ファニー・バレンタイン・デイ
結局、玄関を開けても、駅まで走っても、校門の前で二宮君の友達に背中どつかれても、
あたしは目覚めなかった。
心のなかで、もしかして、もしかして、って、
あの有名なSF映画みたいなことが起きちゃってるんじゃないかって、
いや絶対そんなことあり得ない、いやでももしかしたらやっぱり、って、
授業中も全然集中出来ない。
あたしは目覚めなかった。
心のなかで、もしかして、もしかして、って、
あの有名なSF映画みたいなことが起きちゃってるんじゃないかって、
いや絶対そんなことあり得ない、いやでももしかしたらやっぱり、って、
授業中も全然集中出来ない。