【短編】マイ・ファニー・バレンタイン・デイ
夢だと思ってたし、今でもこんなSFじみたこと、起こるわけないって思ってるけど、
目の前のあたし、つまり二宮君は少なくともこの出来事を現実だと思ってるみたい。


あ!


そんなことよりも!


「二宮君!あたしのっ、着替え、着替えしてるってことはっ!……見た?」


今日、頑張って告白するつもりで

チョコも作ったんだよ。

でもやっぱり勇気出なくて、

やめようかなとも、思ってる。



告白もしてなくて、

相手が自分を好きかどうかもわからないのに、見られたなんて、死んじゃう。
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