世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」
雪のアパートの近くにある何時も車を止める空き地に着くとすでに雪がいた


車に乗り込んでくるとすかさずキスをしてきた、いつものディープキスだった口の中の水分を全部もっていかれる感じがする


「ほら口紅が落ちるよ」

「残念でした、これからつけるんです」

雪はふふふっと笑った


格好に気合いが入っているのが分かった、デニムミニにレギンスをベースに足下をウエッジソールでかためタイトなシャツの上にシフォンチュニックを合わせていた

今日は色合いがハデだったがそのハデな色合いもなんなく着こなしていた

見るたび会うたび思いがつのる

雪をレイプした奴らの死を話そうかと考えたが今日は止めることにした

目いっぱい楽しみたいからだ


生方に着くと車を駐車場に止め雪と歩き出した、すぐに腕をからめてきた

「ちょっと寄るところが有るから先にそこへ行くよ」

「何処ですか」

「雪も知っているところだよ」
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