世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」
”うるせーてめーも糖尿になりやがれ、重度の”

「はははぁ僕は無理ですよぉいい体質受け継いたから」

確かにそのとおりだ
彼の父親は一代で
この街一番の不動産
を築いたやり手の
実業家だ

サラリーマンで
うだつのあがら
なかった
私の親とは
まるで違う

多分いまで苦労
などした事、ないだろう

しかし私とは気があい
中学からのつきあいだ
私の少ない友人の一人だ

「でも、そんな事言っていいのかなぁーー」

健二は意味ありげに
携帯を取り出した

「みたいか!」

どーせHな写真
でもネットで落とし
たんだろうと思い

「エロ写真なんかみたくねーよ!」

私は無視した

目の前に携帯の
画面をひょいと出した


あまりに近くに出した
ので、私は少し指で画面を
顔から離した




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