世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」
朝不快な電話が
有ったが、それでも
変わらず昼になった

弁当を食べようとした時

「飯喰いにいこーぜ」

健二が入ってくるなり言った

「おい、おい、どーしたんだよ?」

当然の質問を私はした

「うまくやってくれたみたいだな」

状況がのみこめない
私に健二は説明しだした

「いや悪かったよ、昨日に限って女房の奴起きていやがって
いや焦った、焦った、ホテルで当然風呂入ったから石けんと
シャンプーのにおいでどこ行ってきたのって話になってさー
とっさにお前とサウナって言ったわけだよ」

苦しいいいわけだ

「それ信用したのか?」

「するわけ無いだろ、すぐお前に電話するって騒ぎ出したよ。
聞いてみるって言ってな、時間考えて物言えよって怒ったら
さすがに明日にするってあきらめた。携帯は取られたけどな」

「女房が寝てから家電でお前に電話しようと思ったけどあいつ結局寝なかったみたいで」

お前は時間考えんのか
普段の行いが想像つくな

「でっなんで佐々木さんから電話来たの俺の所へ」

話を聞いた後で
不思議に思ったので
聞いた

「そこが俺の賢い所よ、パソコンでメールしておいたんだよ彼女に」

「朝一でお前に電話しろってな」

なるほどね

「でもよく奥さん直接俺の携帯に電話しなかったな?」

素朴な疑問だった

「それよ、苦労したよ、朝から電話したら迷惑だろとか、電話してもせめて事務所だろ?とか、なんとか事務所にかけさせた」

ご苦労な事だな

「と言う事だから飯行こうぜ、当然おれのおごりだ」

当たり前だ、と思ったが
弁当があるんだ

「俺弁当なんだよ」

「そんな物捨てちまえよ」

こいつなんて事言うんだ
まー捨てないまでも夜
食べればいいか

「じゃ行くか」

「行こう」

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