世界が思いどおりになったら１幕「覚醒」

健二は街で一番高級な
割烹に私を連れてきた

お弁当でも最低７千円
からと言う信じられない
値段の店だ。

「好き物食えよ、遠慮すんなよお前の今日の働きは、ここの飯に値するからな」

ほんとはトンカツとか
食べたいけどカロリー
を考えて

磯魚の刺身定食にした
それでも値段９千８００円もした

「なんだよ、そんなじさまみてーな物、くーなよもっとボリュウム
有る物喰わねーと持たねーぞ」

いや食いたいけど
ガマンしてるんですよ私は

「俺はっと、ロースカツ定職と単品で地鶏の唐揚げね、あっ飯
は大盛りで、あとコーラジョッキでね」

相変わらずのくいっぷりだ

「しかし相変わらず、すげーな、なんだよコーラジョッキでって？」


「いや昨日飲み過ぎたのかな、スゲー腹へるし、のどが渇いて渇いて、ははははは、いや健康健康」

私も病気のせいで
常におなかが空いている
のだが健康で食えるのは
結構な事だなと思う

「でっ昨日どうだったのよ？　”彼女たち”」

さすがに好奇心を
抑えられず聞いてみた

「へへへ　くんずほぐれずって奴だったよ」

「いい年して良く持ったな」

私なんかとてもダメだろうな
二人相手なんか

「俺も無理だよ、だからコレ使うんだよ」

健二はなにか青い
錠剤を出した

「何コレ、もしかして麻薬？」

「馬鹿バイアグラだよ」

これがバイアグラか
噂には聞いた事が有るが
私は見たのは初めてだった

「これが有れば２，３人はだいじょうぶい」

またギャグなのか
だいぶ気に入ってる
みたいだけど