世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」
雪の部屋は小さなアパートの二階だった、こぎれいにかたづけてあり派手では無いが女の子の部屋ってすぐにわかる飾り付けだった

「さすが女の子だね、綺麗にかたづいているね」

綺麗な事もさすがだが、その独特の香りと言うか匂いにときめいた

「一義さんが、来てくれるから必死にかたづけたんですよ」

一義と呼ばれてドキリとした、意識して呼んだのだろうか、まずいなぁこのまま迫られたらとても理性で抑えきれない

「雪ちゃんパソコンどこかな、ネットつなごうか」

パソコンデスクのパソコンを見るとその下にケーブルテレビのコンバインド型のモデムが置いてあった。

「雪ちゃん、ケーブルテレビにしたの?」

「はい、安かったしお友達に聞いたらネットのスピードも速いし番組もおもしろいって言っていたから」

「へー俺もケーブルテレビ入れようかと思っているんだ、ちょっと見ていい?」

「いいですよ、どうぞ」

リモコンでチャンネルを変えていると、現役農水大臣自殺の大見出しが一瞬映った、慌ててそのチャンネルに戻しソファーに座ってそのチャンネルを見た
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