世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」
「そんなすごい親なのか?」

「ああ、驚くなよ、佐伯五郎の親は 佐伯建設社長で県会議員

伊藤剛の親は 県警本部長

笹島祐二の親は 焼き肉チェーン笹屋の社長だ」

驚いた、そうそうたるメンバーだな


「だけどいくら親がすごくても限度が有るだろ?法治国家としてこれじゃ」


「確かにな、中には訴えを起こしてどんな圧力にもガンと屈しない親もいたんだ」


「どーなったと思う?」

「・・・・・・」

「つながりの有る暴力団がその家に放火したんだ、そこだけじゃないぜ親戚とか兄弟の家もだ」


「訴え取り下げたのか?」

「ああ、やもうえないだろ、警察もグルなんだ」


「放火は犯人が自首して事件解決だよ」

「そんなヒドイ事がこの街で起こっていたなんて・・・」


「お前みたいに地味に生きてる奴とは違う世界だよ」
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