終わりで始まる進化論~第一部~
「わははは!若作りか、部下に酷い言われようじゃのう」
「……一番若作りの貴方に笑われたくはありません」
「え、え……待ってください。本当に羽柴さんのお兄さんなんですか?でも、どう見ても……」
「子供にしか見えない、だよね?それは仕方ないよ、だってボクの所長ちゃんは対進化生物(ハーフタイプ)なんだもん」
「ハーフタイプ……?じゃあ、これは副作用のせいって事?」
「そういう事です。本来はもう数十年前に成人を迎えています」
「なっ!?」
ナツキは驚きのあまり一瞬言葉を失ってしまった。
またも小さい体に騙されてしまったが、今回はアリスの比ではない。数十年前に成人という事は下手したら親子ほどの差があるという事だ。