終わりで始まる進化論~第一部~
選択
「お前さんにプレゼントじゃ。わしとリュカからのな」
「はあ……」
人物が人物だけにあまりいい予感はしないが、ナツキは箱を開けてみる。
中身は黒い装甲の籠手の様な物が入っている。ナツキはそれと連想する物をよく知っていた。
「シュタールアイゼン」
「あ、良くわかったね!さすが、なっつん。そうなんだ。ボクが開発したシュタールアイゼンは、本来ならそれとペアなんだよ。ただ、ノーマルの子にいきなり籠手用も渡すのは危険かな?って思ってたんだけど、秀吉君から聞いたら、なっつんは体力が思ったよりあるみたいだしね。問題ないと思ったんだ」
「え……そうなんですか?」