終わりで始まる進化論~第一部~
大体酷い言いようだ。ナツキの気持ちなどお構いなしに変態扱いである。
「ひ、酷いよシノミん……。ボク、シノミんの事が大好きなのに……」
「……シノミヤ、女の子に何もそこまで言わなくても」
瞳を潤ませるリュカに何だか居たたまれない気持ちになってきて、ナツキは思わず横槍を入れてしまう。
シノミヤが露骨な人間なのは知っているが、相手は女の子だ。
「そ、そうだよ!なっつん優しい。女の子に鬱陶しいだなんて、酷いよシノミん!」
「誰が女の子だ!この変態ストーカー野郎!」
「……え?ちょ、待ってよ。どう見てもその、女の子……だよね?」