終わりで始まる進化論~第一部~


「でも、目立った特徴として見えるのはリュカ君だけだよ。ノアや春日井さん、バジルさんだってそんなのは無いし」




「所長ちゃんは、ボクと同じ鬼だよ。戦闘の時に見たことがあるんだ。瞳が変わるんだよ。ボクみたいにもう形として残ってる状態から戦闘とか特殊な状況下で変化するタイプもあるんじゃないかな」





「だとしても、春日井さんやノアはそんなの見たことない」




「アリちゃんは自分が戦闘能力を上げる事にはならないからじゃないかな。代わりにヴェルちゃんが戦闘時に姿を変えるでしょ?アリちゃんも特殊な能力だよね、戦闘力を二分する事で生き残る可能性を高くしてる。ヴェルちゃんは、アリちゃんの言わば分身みたいな物なんだよ」





ナツキはヴェルベットアイの戦闘時の姿を思い出す。



はっきり言ってセカンドタイプとさして変わらない化け物の容姿をした姿だ。




アリスは片割れのヴェルベットアイを化け物みたく強化する事で人間らしさを保っているのかもしれない。

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