終わりで始まる進化論~第一部~


「おい!」




シノミヤはそこで初めて制止の横槍を入れてきた。



ノアの事が議題に上がったからなのか、その管理者の事が上がったからなのか、何にしてもどこか喋りすぎだ、という意思を見せている。




しかし、シノミヤを恐れてここまで話してくれた人体実験への情報を無にするには勿体ない。




ナツキ自身もしかしたら、いずれ受け入れなければならない身の上かもしれないのだ。





「前の管理者って行方不明の人だよね?その人がノアの実験に携わったって事になるって事か」




「あの人は、ノンたんの事を特に気に入ってたよ。ネイティアが面倒を見てる時も、仕事を置きっぱなしで顔を出してたみたいだしね」




「え……?」



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