終わりで始まる進化論~第一部~
何を考えているんだ、こいつは!ナツキはシノミヤから銃を奪おうとその手を掴みにかかった。
いつもの冗談の空気でない事はナツキ自身知っている分、シノミヤの行動は理解できないし、しようとも思わない。
同僚に本気で凶器を向けるなんて。
「俺が聞き出そうとしたんだ!リュカ君はそれに答えてくれようとしただけだ!」
「……それが余計だっつってんだよ。余計な事を言って掻き回すのは得意だしな、こいつは」
「……やっぱ、余計な事言っちゃってたかなっ。だ、だよねー。なっつん、やっぱ今のは無し。ボク戻るよ。ごめんね、シノミん、なっつん。おやすみー」