終わりで始まる進化論~第一部~
「聞いてるわけ無いよ。本当は俺がシノミヤやリュカ君から問いただしたい位だ。大体、母さんは忙しい人だったし……仕事の話なんて聞くよりも、俺の話を聞いてもらう方が多かったしさ、難しい情報なんて理解出来る歳じゃないって!」
「じゃあ……あいつの事もネイティアは教えてねえんだろうな」
「あいつって……?」
「リュカが言ってただろ?研究室の元管理者。あいつはネイティアともよくコンタクトを取ってたからな……お前の所にでも顔を見せに来てるかとも思ってたが……」
「行方不明の?それらしい人は見たことがないけど……俺もまだ子供だったし、よく分からない。どんな人なんだよ?」