Absolute Zero~無気力少年のstory~
洸「し、志優ちゃん!?」

志優「にしても本当に毎朝毎朝感心するわね」

洸「あれ!?無視!?」

煩い洸を本気で無視してから外を眺める。

アイツらーーそれは。
全国2位の正統派暴走族ーー『柳蓮(りゅうれん)』。
コイツらが毎朝登校してくるのは8時半頃。

俺らの通う高校ーー水篷(すいほう)高校は、この地域で一番の不良高だ。

おかげで授業に出る奴はあまり居ない。…いや、居るには居るが。

そんな奴らが出る授業といえば数学と英語だけだ。
この二つのうた、どうやらどちらかの担当が『柳蓮』の先代らしい。

まぁ、俺にとってはどうでも良い話であるのだが。

洸「あ、みっちゃん!」

『何』

洸「ほら見て!」

洸、煩い喧しい。
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