cold tears
2時間半たっぷりのステージが終わり、皆が写真を撮ったり、ドリンクを貰ったりしているのを2階からゆっくりと見ていた。
あの時とは違い、どこか温かいもので満たされていた。
携帯が震え、ヒロさんからのLⅠNE。
搬入口で待ってて、と。
カウンターでビールを貰い、まだ落ち着かない心臓の音を胸に足早に搬入口へと向かう。
そこには、薔薇が1本そっと置かれていた。
私はそれに惹かれるかのように手に取り、眺めていた。