エンキョリレンアイ
2
『好きです』
同じ学科の男の子に告白された。
「彼氏がいるのでごめんなさい。」
『それって、遠距離っていう?』
『全然会ってないのに、好きって言えるの?俺だったらずっと近くにいれる。寂しい思いもさせない。』
なにを言われても私は彼が好き。
そう答えると悔しそうな顔をしたとたん、無理やり唇を奪われた。
イヤだ。気持ち悪い。悔しい。
どうして?!
遠距離じゃなければ、こんなことにはならなかったの?
『全然会ってないのに、好きって言えるの?』
キス以上に、その言葉は私にはすごくいたくて、私の不安をかきたてた。彼は私のことどう思ってるの?
まだ、好き?
彼に会いたい。会いたい。会いたい。
「会いたい。」
ただ一言、彼に連絡した。もう、長い間伝えてなかった言葉。
ほんとは、ずっとずっとさびしかった。いっしょにいたかった。
スマホがなる。彼から。
「週末、そっち行くから。」