3人の王子様に捕まっちゃいました!?
「飯倉サンはいないの?」
突然、後ろからかけられた声。
女子達に囲まれている、イケメンさんだった。
「...い、ないです...けど」
目を合わせづらく、ほぼ下を向きながら言う。
すると、両腕に女子をくっつけたイケメンさんが私の顔を覗き込んでくる。
心なしか、私も一歩後ずさる。
「そっかぁ〜。
じゃあ、俺の彼女になればいいよ」
...へ?
語尾に♪がつきそうなくらい軽い言葉。
「え〜!たいがぁ。
私はぁ?」
「私も〜たいがぁ...」
たいがと呼ばれる その人は、女子達一人一人の額にキスをしていく。
「みんなも俺の彼女だよ」
低く、落ち着いていても軽いその声。
衝撃的な景色に、私は開いた口が塞がらない。