3人の王子様に捕まっちゃいました!?




「〜〜カハッ......!」






胸の真ん中を、ドクンっと波打つ鼓動。


私は思わず、その場にしゃがみこんでしまった。



きた。




や...ばい。



発作だ。





なんで...?緊張してたからかな?




じ、錠剤...。


くるしい...



「えっ、ちょっと!?」




「飯倉さん!?」




皆の声が聞こえるも、足に力が入らない。



発作が段々速まってしまう。




「ぁ...〜〜ッ!」




ど、しよう...。




入学そうそう、バレちゃうよ。






「お姫様...。

保健室へ行きましょうか...」




その時、人混みから私をひょいと持ち上げたのは、あのイケメンさん。




「っへ? コホッ...」





「はいはい、喋らないの」




私を立たせた後、私の膝と背中に手を添えて...





世にいう、『お姫様抱っこ』をしてきたイケメンさん。





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