3人の王子様に捕まっちゃいました!?




...というのが昨日の出来事。



まさか昨日の今日で最悪な再会をするとは。




すると、いつの間にか保健室に着いていたらしく、イケメンさんがドアの前で立ち止まっていた。




「ゴホッ、ゴホッ...」





「ちょっとまって。ここ、保健室だからね」




イケメンさんは、背中を支えていた手で、さっと保健室のドアを開けた。





「せんせぇ〜?いる?」


甘い声で保健の先生を呼ぶイケメンさん。






「はぁ〜い!

あら、大我くん。今日もかっこいいわね」




トロン...とした目で奥から出てきたのは、腰をクネクネさせた若い先生。




こんな綺麗な人も...まさか、このイケメンさんの支配下!?




「せんせ、奥のベット使わせてね」





「んもぅ〜。大我くんったら♡」




そう言って、まだ発作が治まらない私の目の前で、デレデレする先生。





...これで先生が務まるんなら、私の将来は安定だ。




心の中で そう呟いた。





「〜〜っカハッ!

...あの、錠剤...」





私が先生に助けの目で求めると、先生が私を見て驚いたような顔をした。





「あ、あら!飯倉さんじゃない!

ごめんね、今出すわ!」




保健の先生の顔に戻って、また奥へと消えた先生。





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